大使閣下の料理人(19)
外交官の江口に「閨閥(けいばつ)」がらみの結婚話が舞い込んだ――!? 金田(かねだ)外務大臣の娘・すみれと、見合いをすることになった江口。
婚姻による出世を否定する江口だったが、すみれは彼を父親の地盤を引き継ぐ「政治家」にすると宣言した!! それを知った公や愛は慌てるが、事態はどんどん悪化していき……。
しかし、すみれの心を解く鍵が、あるショコラティエの作った「オペラ」であることに気づいた公は、早速行動にでるのだったが――!?各国の大使夫人を集めた日本料理の講習会。
それも公の大切な仕事の一つ――!! 講師に招かれた愛の友人・北島萌(きたじま・もえ)は、熱血系の日本料理人。
日本料理を敬愛するあまり、萌は日本人でフランス料理人の公には突っかかってばかり。
そんななか、講習会に参加したサハラ共和国大使夫人・ファティマの家に招かれた公達は、そこで北アフリカ料理の素晴らしさに出会うのだったが――!?今から2年前、新宿・歌舞伎町に、その男はやって来た。
まず向かったのは闇金融の『伊丹商事』。
男はオーナーの伊丹に担保なしで「とりあえず1千万」貸してくれとうそぶく。
伊丹は用心棒のヤクザ・キムに男を叩き出すように命ずるが、キムが逆に殴り倒されてしまう。
「気にくわない奴は殴る!」。
新宿・歌舞伎町を舞台に、警察にも暴力団にも屈しない男・唐沢辰巳の挑戦が今、始まる!唐沢にコケにされた関西山王会の藤巻の怒りは、関東を束ねる村雨に向けられた。
怒鳴り散らす藤巻の醜い態度に怒りを抑えながらも、命令通り唐沢に刺客を出そうとする村雨のもとに、当の唐沢が姿を現わす。
そして、神戸へと向かっている藤巻に、すでに追っ手を放ったとうそぶくが…!?唐沢は、山王会・石倉の金とは知らず30億円を強奪し、3万人の組織を敵に回してしまう。
そんな唐沢のため、盟友・伊丹は石倉と交渉し、石倉と対立する藤巻を殺害することで、手を打つことになる。
そして伊丹は藤巻殺しのため、キムとタンをヒットマンにしようとするのだが、唐沢に激しく突き放されてしまう。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60021728